日本最北の地で楽しむ「食」「自然」「観光」
「稚内と全国をつなぐ懸け橋に」を合言葉に、地域ブランド化に取り組む「稚内産業振興機構」が地元である稚内市についてご紹介します。当社は、稚内市役所が中心となって展開している「稚内ブランド」の推進にはじまり、産業の発展を目指す道の駅などと協力しながら、日本最北の地である稚内市の魅力を皆様にお届けしています。
魅力が満載! 日本のてっぺん「稚内」
日本最北に位置する宗谷岬を有する稚内市。宗谷岬の先端は北緯45度31分22秒に位置し、わずか43km先にあるロシアのサハリン(旧樺太)の島影を望むこともできます。そんな稚内は利尻(りしり)島・礼文(れぶん)島観光の拠点として、そして国境の町としてサハリンへの玄関口にもなっています。
また、宗谷岬の東側はオホーツク海、西側は日本海に面しており、2つの交わる海域は海産物の宝庫。さらに北の大地で育った畜農産品などの食材は、北海道はもちろん全国的に有名です。そんな稚内の魅力を「食」「自然」「観光」にわけてご紹介します。
おいしいものがいっぱい「稚内グルメ」~食材~
オホーツク海と日本海が交わる日本有数の漁場で育った海産物。また、雄大な北国の大地で育った畜農産物など、稚内には魅力的な食材がたくさんあります。こちらでは、稚内のおいしい食材やグルメをご紹介します。
たこしゃぶで有名な「ミズダコ」
稚内の名物といえば、水揚げ量日本一を誇る「ミズダコ」です。大きいものでは40kgを超えるものも獲れ、稚内では年間約2,000トンものミズダコが水揚げされます。地元では新鮮なミズダコを使ったしゃぶしゃぶ「たこしゃぶ」が有名です。
一夜干し・煮つけが絶品の「ほっけ」
漁獲量日本一を誇る「ほっけ」。水揚げされると船上ですぐに氷をかけて箱詰めされるので、稚内のほっけは鮮度・脂のり、ともに抜群。開いて一夜干しにしても、煮つけにしても絶品です。
脂がのっておいしい「にしん」
松前町から稚内市まで続く約700kmの道は、「にしん街道」と呼ばれるほど、にしん漁で栄えた場所です。「脂のりならにしん」と言われるほどで、一夜干しはとても人気が高い海産物のひとつ。
強い甘みと歯ごたえが魅力の「ほたて」
冷たくて速い海流の宗谷の海で育ったほたて貝は、貝柱は小ぶりながら身が締っているので抜群の歯ごたえ。年間を通して水温が低い宗谷のほたては、旨味がギュッと凝縮され、甘みが強いことが特徴です。漁獲期の3~11月は、新鮮なほたてを楽しむことができます。
1ヵ月限定で収穫される「天然もずく」
冷たく澄んだ宗谷の海で育った天然もずくは、特有の強い粘りと歯ごたえが特徴。食物繊維やミネラル分も豊富で、健康や美容にもいい食材です。しかも、9月の数日限定で手摘みにより採取されるため、希少価値が高く、貴重な食材として流通されています。
食感も楽しい天然海藻「銀杏草」
1~3月の寒い時期だけ、稚内の前浜で地元漁師が手作業で丁寧に摘み採る天然海草の「銀杏草」。別名「仏の耳」とも呼ばれ、ほのかな磯の香りが食欲を刺激します。酢の物にするとコリコリ、お味噌汁に入れればトロトロとした食感が楽しめます。
スイーツのような甘み「勇知いも」
明治初期から稚内の「勇知(ゆうち)地区」で栽培されていた馬鈴薯。澱粉質が多いため、大変美味しいと評判になり、その人気は関東や関西に広がりましたが、度重なる冷水害や酪農へ政策転換等により、昭和47年には勇知いもの姿は消えてしまいました。
平成に入り、地元農家や異業種の方々によっての取り組みによって、生産量は少ないものの、安心・安全なクリーン栽培により復活を遂げました。さらに、冬期間、雪氷貯蔵施設で保管された勇知いもは、春には桃やメロンといった果物並みの糖度となることから、飲食店や菓子店などから注目を集めています。
宗谷丘陵でのびのび育った「宗谷黒牛」
安心・安全な自家製牧草と無交配トウモロコシで育てられた「宗谷黒牛」は、やわらかくてジューシーな味わいが特徴の国産和牛。自然豊かな宗谷丘陵でのびのびと育った宗谷黒牛は、高級食材として日本全国に出荷されています。
魅力的な食材がいっぱい、そのほかの稚内グルメ
春の毛ガニやズワイガニにはじまり、春先から夏にかけての時期はウニやカレイ、秋には鮭やサンマ、冬はタラバガニやタラなど、年間を通しておいしい食材が水揚げされる稚内漁港。そんな新鮮な食材を使った地元のおいしいグルメなど、魅力的な「食」が稚内には詰っています。
最北の地で四季を楽しむ~自然~
白鳥の飛来からはじまる少し遅めの春、平均気温が20℃前後の冷涼な夏、食欲を満たしてくれる秋、そしてウィンタースポーツシーズンの冬、北国の四季の移りかわりをお楽しみください。
日本最北の桜「白鳥の飛来とともに訪れる春」 3~5月
冬の休息地として大沼に白鳥たちがやってくると、雪解けもはじまり春が訪れます。そして5月初旬~中旬、桜前線が稚内にやっと到来、本格的な春を感じることができます。
3月
全国的に温かい陽射しが降り注ぎはじめる3月――。日本最北の地では、まだまだ雪が残り、3月中旬までは、宗谷ふれあい公園スノーランドでスノーモービルにスノーラフティング、遊覧雪上車などのアクティビティが楽しめます。
4月
雪解けが進む4月には、春の訪れを告げる白鳥が「大沼」に飛来します。また、4月中旬からは冬季閉鎖されていた「稚内公園」「宗谷岬公園」への道も開通し、国の登録有形文化財である「旧瀬戸邸」、オホーツクの海洋生物を観察できる「ノシャップ寒流水族館」、そのほか「開基百年記念塔/北方記念館」などの施設がオープン。本格的な観光シーズンがはじまりです。
5月
羽を休めていた大沼の白鳥たちが旅立つと、北の大地にも本格的な春がやってきます。エゾノリュウキンカやミズバショウなどの春の花々が咲きはじめ、5月初旬~中旬には、日本最北の桜が開花。5月になると宗谷岬やノシャップ岬などの名所を巡る定期観光バスの運行も開始します。
避暑に最適「爽やかな風が吹き抜ける夏」6~8月
平均気温が20度前後の冷涼な稚内の夏。本州の暑さからひとときの休息、避暑地としても人気です。
6月
本州のような梅雨がなく、爽やかな風が吹き抜ける稚内の初夏。6月中旬にはエゾカンゾウやエゾスカシユリ、アルメリアなどの美しい花々が咲き乱れます。日本海側の利尻礼文サロベツ国立公園は、利尻富士と花々の美しいコントラストと、利尻山の景観を楽しむことができます。
7月
旬のホッカイシマエビやホッキ貝、ウニなどの漁がはじまり、グルメを楽しみたい方にはピッタリの季節。早朝には、名産の利尻昆布漁を見ることもできます。また、観光名所の宗谷岬をはじめ、宗谷岬公園や稚内公園にはアルメリアなどの花が咲き乱れ、夏らしい風景が広がります。
8月
日本最北の地でも7月下旬から海水浴が可能です。また、8月第1週目の土曜・日曜には、「稚内みなと南極まつり」を開催。一般の方も参加できる「北海てっぺんおどり」「南極おどり」からはじまり、2日目にはボートレースや花火大会などイベントが盛りだくさん。また、稚内ならではの特産品「稚内ブランド」をはじめ、地元の食材を楽しめる食のイベント「最北端・食マルシェ」と、「南中ソーラン祭」も開催されています。
鮭やサンマなどの美味に舌鼓「食の秋」9~11月
秋鮭やイクラ、サンマといった秋の味覚が堪能できます。日本最北ならではの少し早めの紅葉鑑賞、そして白鳥に会えるのも秋の醍醐味です。
9月
秋の味覚に舌鼓を打ちながら、日本最北の稚内温泉「童夢」の大浴場から水平線に沈む夕日を楽しむ。空気の澄んだ秋晴れには、利尻島や礼文島までパノラマビューが広がります。
10月
木々が色づき、紅葉がはじまる稚内。稚内公園や宗谷丘陵など、紅葉スポットもたくさん。また10月上旬には、越冬の休息地として白鳥が大沼に飛来するので、大沼野鳥観察館での白鳥観察もおすすめです。
11月
11月に入ると雪が降る日も増え、いよいよ冬がやってきます。ウィンタースポーツシーズンに入り、11月からはカーリング場もオープン。カーリングの体験教室などもありますので、お気軽に挑戦してみてはいかがでしょうか。
スノーイベントが盛りだくさん「雪国の本格的な冬」12~2月
ウィンタースポーツをはじめ、スノーモービルやスノーラフティングなどのアクティビティ、またズワイガニやミズダコなどの冬の味覚は雪国ならではの魅力です。
12月
本格的な冬の到来とともにズワイガニ・タコ・カレイ・カジカなどの海産物のおいしい時期がやってきます。身が引き締まった海の幸は、地元ならではのカジカ汁やタラ鍋、名物のタコしゃぶで楽しみましょう。
1月
新年を迎えるなら日本最北の宗谷岬がおすすめです。元旦にはイベント「初日の出inてっぺん」が開催され、打ち上げ花火のほか、記念品などが贈呈されます。スキー場も本格的にオープンするので、ウィンタースポーツを存分に楽しみたい方にもおすすめです。
2月
ときには吹雪になることもある極寒の冬。そんな北国だからこそのイベントが、国内最大規模の犬ぞりレース「JAPAN CUP 全国犬ぞり稚内大会」です。また、宗谷ふれあい公園スノーランドでは、ジャンボ滑り台やチュービングが無料で楽しめます。
魅力的なスポットが満載「北の大地を存分に楽しむ」~観光~
宗谷岬・宗谷岬公園
稚内最大の観光スポットといえば、日本最北の場所である宗谷岬でしょう。宗谷岬の先端は北緯45度31分22秒に位置し、晴れた日には、わずか43km先にあるロシアのサハリン(旧樺太)の島影を望むことができます。
ノシャップ岬
「利尻礼文サロベツ国立公園」のエリア内である稚内の西海岸は、視界を遮るもののない1本道で、ドライブに最適です。また、ノシャップ岬からは利尻島・礼文島などを望むことができ、日本海に沈む夕日は稚内観光のハイライトにもなっています。
大沼
稚内空港からほど近い大沼エリアは、道立宗谷ふれあい公園や大沼野鳥観察館などの施設があり、冬季には越冬で飛来した白鳥を観察することができます。そのほかにもゴルフ場や野球場、モトクロス場や射撃場などのスポーツ施設も充実。
稚内公園
稚内市街近くの丘に広がる稚内公園には、南極物語で有名なタロとジロなどの犬たちをたたえて建てられた南極観測樺太犬訓練記念碑、郷土・樺太関係の資料が展示されている開基百年記念塔/北方記念館などがあります。また、町並みやオホーツク海が望める360°パノラマの景色も魅力のひとつです。